未経験者が経理採用の面接を受けるとき、どんな質問される?
経理の経験ないから、面接でうまく質問に答えられるか不安…
経理未経験者が採用の面接を受けるとき、どんな質問されるのか気になります。
経理の仕事をしたことがないのに、
「経理について質問されたらどう回答しよう…」
とうまく答えられるか不安にもなります。
そこで今回は、
- 未経験者が経理の採用面接を受けるとき、どんな質問されるか?
- 面接でうまく質問に答えるための方法
について解説します。
この記事を読めば、経理未経験者が面接でどんな質問がされるかがわかり、面接対策ができます。
さらに、具体的な面接対策の方法も解説しますので、面接⇒内定となる可能性もアップします!
中途採用の面接を担当している、現役の経理部長が採用側の目線で解説していきますので、より実践的な内容となっています。
ぜひチェックしてみてください。
☞この記事の解説者:経理部IS
・現役上場企業の経理部長です
・中途採用の書類選考・面接官も担当しています
・経理の転職経験6回あります
・採用側目線で、面接の質問について解説します
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Contents
経理未経験者の面接で聞かれる5つの質問
経理未経験者が、面接で聞かれる質問は5つあります。
チェックポイント
①なぜ経理を志望したのか
②前職ではどんな経験をしてきたか
③パソコンはどの程度使えるか
④エクセル、ワードは使えるか
⑤簿記の知識はあるか
この5つは、
「未経験者が、これから経理の仕事ができるかどうか?」
これを判断するために必ず質問します。
中途採用で経理未経験者の面接をするときは、必ずこの5つの質問をしています。
履歴書や職務経歴書に記載されているスキルがどれだけあるか、改めて面接で確認します。
また、未経験の職種である経理を選ぶのはなぜか?その理由も必ず確認します。
それでは、この5つの質問について詳細を確認していきましょう。
①なぜ経理を志望したのか?
「なぜ経理を志望したのか?」という質問は、
・ズバリ、これから経理の仕事をやっていく気があるのか?
・経理の仕事のやる気度を確認したい
という意図があって質問します。
この質問に対する回答から、経理の仕事やりたいという熱意が伝わってくれば、その人の評価はアップします。
さらに面接官は、志望理由について深堀して質問してくることもあります。
SNSでも経理未経験者の面接について、同様の発信があります。
このように経理を志望する理由について、面接官が深堀してくる理由は、
・経理の仕事、嫌になって辞めないよね!?
・本気で経理の仕事続けていく気あるよね!?
ということを確認したいためです。
会社側としても、すぐに辞められたら困りますので、経理の仕事を続けることができるか確認します。
この「経理にこだわる理由」の質問に対し、面接官の納得がいく回答できれば、かなりの好評価を得られます。
経理にこだわる理由については、どうやって回答すべきか事前準備は必須です。
また「なぜ経理を志望したのか?」については、履歴書にも記載してほしいところです。
履歴書に志望動機を記載しておけば、書類選考の段階で採用担当者に、
「経理を志望した理由」
「経理のヤル気度」
をアピールすることができます。
その結果、書類選考通過の可能性を高めることができます。
会社は、本気で経理をやりたい人を求めています。
経理のヤル気度をアピールすれば、評価は上がります!
なお、経理未経験者の志望動機の書き方については、こちらで詳しく解説していますので参考してください。
参考記事:経理未経験者の志望動機の書き方|現役経理部長が評価される書き方を解説!
②前職ではどんな経験をしてきたか
「前職の経験」に関する質問は、
・経理の仕事に活かせそうな経験をしてきたか?
・周囲のメンバーとうまく仕事やっていける人なのか?
ということを確認するために質問します。
例えば、「営業部門で、売上のデータ集計の仕事をしていた」という経験があれば、
・数値を扱う仕事には慣れている
・パソコン使ってデータ集計できる
ということがわかり、経理の仕事でも生かせそうだなと面接官は考えます。
また、「前職で周囲のメンバーと協力しながら仕事を進めてきた」という経験があれば、
・周囲とコミュニケーションを取りながら、ちゃんと仕事ができる人だ。
ということもわかります。
このように、面接官は前職の経験から、経理の適応能力があるかどうかを確認しますので、できるだけ詳細に前職の経験を回答してください。
経理の採用では、経理の適応能力があるかどうかを判断するために、前職の経験を重視します。
前職の経験をアピールできれば評価上がります。
③パソコンはどの程度使えるか
「パソコンはどの程度使えるか?」
という質問は、経理の仕事で必要なスキルがあるかを確認するためです。
パソコンを使えるのは当たり前だろう、と思いつつ念のため確認します。
第二新卒の若手の場合、パソコンの使用経験が少ない場合もありますので、念のため確認します。
経理の仕事では、必ずパソコンを使います。
そもそもパソコンを使えないと仕事にならないため、最低限のスキルがあるかどうか必ず面接で質問します。
「パソコンは使えるか?」という質問に対しては、前職で「データ入力をしていた」など、パソコンを使って仕事をしていたことを具体的に答えれば問題ありません。
さらに、「ブラインドタッチも当り前にできる」ことを回答すれば、パソコンが使えるんだなということがわかりますので、面接官も安心できます。
また最近では、パソコンは扱えるのが当り前だと思い、面接で質問すらしない場合もあります。
その代わりに、システム操作について「苦手意識はないか?」といった質問をすることがあります。
その理由は、
・経理では会計システムや基幹系のシステムを利用することが当り前となっており、
・システム操作に苦手意識があると、経理の仕事は厳しい
こういった事情があるからです。
前職で、普通にパソコンを使い、業務に関連するシステムを使って仕事をしてき経験があれば、その経験を伝えてください。
経理の採用では、パソコンでのシステム操作について、
「苦手意識がないか」
確認する場合があります。
④エクセル、ワードは使えるか?
経理の仕事では、必ずと言っていいほど「エクセル、ワード」を使います。
「パソコンは使えるか?」という質問同様、経理の仕事で必要なスキルがあるかを確認するための質問です。
特に経理では、エクセルをほぼ毎日使っています。
面接官は、エクセルスキルがどれだけあるか確認するため、エクセルでどんなことができるか具体的な質問をしてくる場合もあります。
具体的にどんなことができるかといった質問に対しては、
・VLOOKUPなど関数を使える
・ピボットテーブルを使ってデータ集計ができる
など、自分ができるエクセルの操作を回答するのがよいでしょう。
具体的に回答することで、面接官にもエクセルスキルがどれだけあるか分かってもらえます。
さらに、MOS※といった資格を持っていたら、その資格があることをアピールすれば、エクセルやワードを使えることがわかりますので、採用側としても安心します。
※MOS=「Microsoft Office Specialist」の略。Excelなどをどれくらい使いこなせるか、実技試験によって認定する資格。
参考記事:経理の転職者に知って欲しい!実は有利な資格「MOS」を完全解説
⑤簿記の知識・資格はあるか?
経理の仕事では、簿記の知識が必須です。
これは経理で必要な基礎スキルがあるかを確認するための質問です。
簿記の知識があるかどうかを面接官に知ってもらうには、簿記の資格を持っていることをアピールする必要があります。
簿記の資格を持っている人は、持っている資格をいつ取得したかをアピールすればよいでしょう。
さらに、上位の資格取得を目指し勉強を続けていることをアピールすれば、好評価を得られます。
例えば、
「昨年簿記2級を取得しました。さらに専門知識を身につけるために1級の勉強を続けています」
といった回答は、面接官から評価されます。
簿記の資格がない人でも、資格取得に向けて勉強中であれば、そのことをアピールしてください。
勉強を通じて、必要最低限の簿記の知識を身につけていることがわかれば、面接官も、
「簿記の知識はあるから、まずは大丈夫だな」
ということがわかり、評価されます。
ちなみに、経理の転職では簿記2級の資格があった方が有利です。
日商簿記2級を取得していれば、
・経理の仕事に必要な簿記の知識を持っており、
・経理の仕事でも早く仕事を覚えてもらえる
このように、採用担当者から判断されるからです。
そもそも、簿記2級取得が必須となっている求人もありますので、簿記2級は取得しておいて損はないでしょう。
経理の転職で簿記が有利となる理由・オススメの簿記の勉強法については、以下の記事を参考にしてください。
※参考記事:簿記2級・未経験からの経理の転職にゼッタイ有利!【現役経理部長が解説】
※参考記事:【簿記2・3級の勉強法】独学・通学・通信どれが最短合格できる?上場経理マンが解説
オススメする効果的な面接対策
経理の採用では、実務経験がある人が優先されるのは事実です。
そのため経理の業務経験がない人は、未経験というのが転職活動でのハンデとなります。
しかし、未経験というハンデを超えるような自分の特徴を面接でアピールできれば、内定を取れる可能性もアップします。
面接で自分をうまくアピールするには、やはり事前の面接対策が重要です。
そこで重要な面接対策の方法を3つ解説します。
・転職エージェントの模擬面接や面接セミナーを受ける
・面接の自己練習する
・転職支援サービスやメンターを利用して、面接のフォローをしてもらう
この3つについて、詳しく解説していきます。
模擬面接や面接セミナーを受ける
転職エージェントの多くは、登録者向けに模擬面接や面接力をアップさせるためのセミナーを開催しています。
模擬面接や面接力アップセミナーは、転職エージェントが、面接に関するノウハウを登録者に提供し、転職の成功率を高めることを目的としています。
転職者は、このような面接対策サービスを使って面接力を鍛えることをオススメします。
模擬面接サービスを受けるべき理由
転職エージェントでは、登録者向けに模擬面接のサービスを無料で提供しています。
転職活動に慣れていない人は、ぜひこの模擬面接サービスを受けてみてください。
その理由は、
・模擬面接は、実際の面接の雰囲気を味わえるから
です。
やはり面接は緊張します。
特に面接の経験が少ない人は、いきなり初対面の人に質問されると、緊張してまともに回答できない…ということが多々あります。
このように面接での緊張を少しでも減らすためには、面接に慣れていくしかありません。
面接に慣れるためにも、実際の面接の雰囲気を味わえる模擬面接はやっておくべきです。
模擬面接で特にオススメなのが、dodaの模擬面接です。
オンラインでの模擬面接も対応しており、直接会場に行かず、効率よく模擬面接サービスを受けられます。
私も転職活動では、dodaの模擬面接サービスを利用しました!
実際にdodaの模擬面接サービスを体験された人は、有意義な面接トレーニングができて満足していますね。
登録すれば無料でサービスを利用できますので、ぜひ試してみてください。
面接力アップセミナーを受けるべき理由
転職エージェントが、登録者向けに開催している面接力アップセミナーは、特に転職初心者の人にオススメです。
例えば、転職エージェントdodaのセミナーでは、
・面接官は、面接でどこを見ているのか?
・現在の転職市場の状況
・面接成功への準備のしかた
などの面接を受けるときに必要な、3つのポイントを解説してくれます。
どうやって面接対策をすればよいのかもわからず、いきなり面接を受けても失敗することは目に見えています。
実際に面接力アップのセミナーを受けた人は、
といったように、面接を受けるときのポイントを理解し、今後の面接対策に生かしています。
内定を取る確率をアップさせるためにも、面接力アップセミナーを受けて、面接の基本を学ぶべきです。
面接の自己練習する
転職エージェントの模擬面接を受け、さらに自分一人で面接の練習をすることも必要です。
想定される質問の回答を用意し、声を出してハキハキと答えるなどの自己練習をすべきです。
その際には、スマホで動画を撮って、自分の話し方をチェックするなどして練習を繰り返す方法もあります。
面接はぶっつけ本番で受けると、必ず失敗します。
面接官から好評価を得るには、面接の自己練習も重要です。
自己練習の方法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
※参考記事:【経理の転職】苦手な面接を克服する方法|転職6回経験者が解説
転職支援サービスやメンターを利用して、面接のフォローをしてもらう
未経験の職種に転職をする場合や、転職が初めてといった人は、転職支援サービスを利用して、面接対策を万全にする方法もあります。
転職エージェントの模擬面接を利用したり、面接の自己練習を続けることで、緊張せずに落ち着いて面接を受けることができるようになります。
しかし、面接の質問に対して、面接官に評価されるような回答ができるかと言ったら、正直難しいところです。
どう回答すれば、面接官に評価され内定を取れるようになるかは、転職のプロから教えてもらうのが一番早いです。
最近では、
・転職に失敗しないために、
・内定を多く取って転職成功させるために、
有料で転職のプロからサポートを受けられる、転職支援サービスやメンターを利用する人が増えてきました。
例えば、20代、30代をメインとした転職支援サービス「マジキャリ」は、転職が初めての人、転職初心者が多く利用されています。
また最近では、現役の採用担当や転職経験者にスポットで相談できる「MENTA」といったサービスで、メンターを探してフォローしてもらう方法もあります。
転職プロによる転職支援サービスやメンターへの相談では、面接対策についても、
・採用側に評価される質問
・答え方や言ってはいけない回答はなにか
など、具体的な指導をしてもらえますので、転職成功に役に立つサービスです。
面接でどう答えれば面接官から評価されるか?
といったテクニック的なことを相談できればかなり助かりますね。
このようなサービスでは、面接対策はもちろん、
・自己分析
・企業研究
・求人の選定
といった転職活動の全工程をフォローしてくれます。
転職エージェントと違い、有料でサービスを受けることになりますが、有料であるからこそ、プロからの手厚いフォローを受けることができます。
未経験の職種に転職する場合や、転職が初めてといった人にとっては、転職活動の全工程をフォローしてくれるのは、ありがたいですね。
なお、この転職支援サービスを使うべきかどうかは、無料カウンセリングを受けてから決めることができます。
一度、無料カウンセリングを受けてみるのもオススメです。
面接対策含め、転職活動の全工程をフォロー受けて転職成功を目指すことも検討してみましょう。
転職支援サービスの詳細はこちら!
※関連記事:有料の転職相談・支援サービスを徹底解説!|転職6回経験者が使い方をアドバイス!
まとめ
今回は、
・未経験者が経理の採用面接を受けるとき、どんな質問されるか?
について、詳しく解説してきました。
未経験者が経理の採用面接で必ず聞かれる質問は、5つあります。
①なぜ経理を志望したのか
②前職ではどんな経験をしてきたか
③パソコンは使えるか
④エクセル、ワードは使えるか
⑤簿記の知識はあるか?
経理未経験者が面接を受ける際には、必ず聞かれるこの5つの質問の回答を、しっかり事前準備しておく必要があります。
そして、
・面接でうまく質問に答えるためにはどうすればいいか?
については、具体的な面接対策の方法を3つご紹介しました。
・転職エージェントの模擬面接や面接セミナーを受ける
・面接の自己練習する
・転職支援サービスを利用し、面接フォローをしてもらう
面接官の好評価を受けることができるようになるためには、この3つをうまく活用して、面接対策すべきです。
面接は、企業から内定をもらうための最後の関門です。
最後に面接さえうまくいけば、転職・就職が確定しますので、手を抜かずしっかり対策しましょう。