経理の実務経験ないと、やっぱり転職は難しい?
経理未経験者でも、採用してくれそうな会社を知りたい!
「実務経験ないけど、採用してくれる会社ってあるのかなあ?」といった不安を抱えている人も多いと思います。
しかし、実際には未経験者でも経理に採用する会社はありますので、大丈夫です。
ただし、大企業の求人や有名な上場企業の求人ばかりに応募しても、そんな簡単には内定取れません。
経理未経験者が内定を取るには、やみくもに求人に応募するのではなく、採用されやすい会社を選んで応募する必要があります。
そこで今回は、
経理の未経験者が内定を取りやすい「狙い目の求人4つ」をご紹介します。
この記事を読めば、経理未経験者が内定獲得できそうな狙い目の求人がわかります。
複数内定を獲得できる可能性もありますよ!
経理未経験者を採用したこともある上場企業の現役経理部長が、今の実情を詳しく解説しますのでぜひチェックしてみてください。
☞この記事の解説者:経理部IS
・現役上場企業の経理部長です
・中途採用の書類選考・面接官も担当しています
・経理未経験者を採用した実績もあります
※関連記事:経理未経験者が利用すべき【転職エージェント7選】現役経理マンがオススメ
Contents
経理未経験者が転職で狙うべき求人は4つ!
経理未経験者の転職で狙うべき求人は、ズバリこの4つ!
- 規模が小さい上場企業
- 上場企業の子会社
- 急成長しているベンチャー企業
- 会計事務所
この条件に当てはまる会社は、経理未経験者であっても採用されやすいので、狙い目です!
経理未経験者が内定を取るのが難しいのは大手上場会社
一方、未経験者の大手企業へ経理へ転職するのは厳しいです。
やはり、大手企業や東証1部上場企業は人気が高く、転職市場でも応募する人が多いですね。
そして、このような大手企業や東証1部上場企業には、経理の実務経験がある人も採用に応募し、競合も多くて内定を取るのは難しい。というのが実情です。
転職では、採用される可能性が低い求人にいくら応募しても、内定が取れることはありません。
できるだけ、内定がとれそうな求人を選んで応募するのも、転職テクニックです。
経理未経験者にとって、内定がとれそうな求人とは、
1.規模が小さい上場企業
2.上場企業の子会社、孫会社
3.急成長しているベンチャー企業
4.会計事務所
この4つの会社です。
では、4つの特徴と狙うべき理由を詳しく解説していきましょう。
規模が小さい上場会社を狙う理由
規模が小さい上場企業は、
・経理人員が、必要最低限に抑えられている
・上場企業なのに、少ない人員で経理業務を行っている会社がほとんど
このような状況にあります。
上場企業なら、経理の人員も充実しているのでは?と思われがちですが、実はギリギリの人員で経理業務をやっているところが多いです。
特に上場企業は、非上場企業と比べ、決算を社外に開示したり、監査法人の監査を受けたりと、経理でやらないければならない仕事が多数あります。
そして、上場企業の経理は仕事も残業も多く、忙しい状態が継続するため、できれば定期的に経理を採用したいと考えています。
しかし、上場企業であっても、規模が小さく知名度が低い場合、採用の募集をしてもなかなか応募が集まらないんです。
私自身、マザーズ上場企業で経理スタッフの募集をしても、なかなか応募が集まらなかったという経験あります
だからこそ、規模が小さく知名度が低い上場企業に、経理未経験者が採用されるチャンスはあります。
規模が小さく経理人員も不足気味の上場企業は、経理人員の補充を優先しているため、未経験者でも一定の経理スキルがあれば、採用したいと考えているところが多いです。
とくに、マザーズやジャスダック(現在はグロース市場)へ上場している企業がその傾向が強いですね。経理未経験者にとっては、正に狙い目の企業です。
上場企業でも規模が小さいところで、経理未経験可の求人があったら積極的に応募してください。採用されるチャンスがあります!
上場企業の子会社を狙う理由
大手の上場企業の本社には、経理担当者がたくさんいます。
しかし、上場企業であってもその子会社となると、経理の人員が少なく苦労しているところが多くあります。
上場企業の子会社といっても、会社規模はあまり大きくなく、知名度も低く、一般的な中小企業とあまり変わりません。
しかし、経理の仕事は一般的な中小企業より多いんです。
さまざまな決算報告の資料の提出が求められたり、監査法人の監査を受けなければならなかったりと、一般の中小企業と比べ、経理に関する仕事が多いのが上場企業の子会社です。
上場企業の子会社は経理の仕事が多いため、経理の人員を補充したいと考えて求人を出します。
しかし、会社の規模だったり知名度が低かったりして、なかなか応募が集まらないということがあります。
特に応募が集まらないのが、地方にある上場企業の子会社です。
SNSでも、地方の経理についての発信がありました。
地方に事業子会社(工場などを運営する子会社)多いと、経理の人材確保ができず困まるという事例があります。
また、本社経理が東京に集中するため、地方で経理を採用するのが難しいという状況でもあります。
上場企業の子会社の経理は、人材不足であるのは事実ですね。
だからこそ経理未経験者は、慢性的に経理の人員が不足している上場企業の子会社を狙えば、採用される可能性もあるんです。
上場企業の子会社は、一般的な中小より年収的にも福利厚生面でも有利です(上場している親会社に近いレベルの給与や福利厚生に合わせているため)
求人に応募するときは、年収・福利厚生も悪くない上場企業の子会社は積極的に狙っていきましょう。
急成長しているベンチャー企業を狙う理由
急成長しているベンチャー企業といえば、
・上場を目指している企業(IPO準備企業と言われます)
・上場したばかりでこれからさらに成長が期待される企業
・業種でいえば、IT関連企業など
このようなベンチャー企業は、急成長により会社規模が拡大しています。
急成長しているベンチャー企業は、
規模がどんどん大きくなっているのに、経理の人員の補充が間に合わず、経理は仕事が忙しくて大変!
というところが多くあります。
このため、急成長していベンチャー企業は、常に経理の人員補充のため求人を出しているところが多い状況にあります。
急成長しているベンチャー企業の求人例
(出典:MS-Japanサイトより)
上場を目指している企業や、IT系の企業の経理求人は特に多い状況です。
このような急成長のベンチャー企業は、会社規模が大きくなり経理の仕事も増えているのに、
「経理の人員が足りてない!これは大変だ」
ということで、未経験者であっても経理に必要な最低限の知識があれば、採用したいと考えている企業は多いです。
求人を見ても、早く経理担当を採用したいと考えていることがわかりますね。
このような急成長しているベンチャー企業は、早急に経理の人員を補充したいため、未経験者も採用される可能性が高いので、このような求人は積極的に応募していきましょう。
参考記事:経理未経験者が、ベンチャー企業への転職を検討すべき理由|経験者が解説
会計事務所を狙う理由
経理未経験の場合、事業会社の経理への転職はやはり難しい状況にあります。
そこで、おすすめなのが会計事務所です。
会計事務所の場合、会計税務業務のアシスタントなどの枠で、経理未経験者でも採用募集していることが多くあります。
未経験であるため、最初は雑務的な業務が多いかもしれませんが、徐々に会計や税務に関する業務に関わっていくことで、経験を積むことができます。
将来、一般企業での経理に携わりたいと考えている方にとっても、最初に会計事務所で経験を積むの1つの選択肢です。
その場合のオススメのキャリアとしては、
・会計事務所で、会計や税務に関する知識、業務経験を得る。
・その経験を踏まえ、事業会社への経理へ転職する。
こうしたキャリアプランを立てて、未経験から経理へ転職を目指すことも可能です。
事業会社の経理だけでなく、まずは会計事務所で経験を積んでみるということも検討してみましょう。
※参考記事:【厳選】会計事務所の転職に強い!3つの転職エージェントを完全解説
小規模の会社はおすすめできない
経理未経験者で、経理に特化して仕事をしたいと考えている人には、小規模の会社への転職はあまりおすすめできません。
その理由は、
・経理だけでなく、総務や人事といった管理部門の業務も担当することがある
・経理で採用されても、総務や給与計算の担当にされてしまう場合もある
といったように、経理の仕事ができない可能性があるからです。
小規模の会社は社員数が少ないため、経理の仕事に限らず、庶務や雑務、人事に関する業務などいろいろな管理業務を任される可能性があります。
経理に特化して仕事をしたいと思っている人にとっては、採用されて入社したら、庶務や人事の業務の仕事が多かった・・・
「経理やりたかったのに・・・転職失敗だったかな」ということになりかねません。
もちろん、経理だけにこだわらず、人事や総務などの管理業務を経験したい人は、小規模の会社を選んでも問題ありません。
自分は、経理に特化して仕事をしたいのか?それとも経理のほか管理部門の業務も経験したいのか?についてしっかり考えたうえで、小規模会社でもよいか検討しましょう。
※小規模の会社=従業員20人以下の会社(中小企業基本法の製造業等の定義範囲)
まとめ
今回は、経理未経験者の転職で狙うべき求人を4つ解説しました。
経理未経験者の転職で狙うべき求人は、ズバリこの4つ!
- 規模が小さい上場企業
- 上場企業の子会社
- 急成長しているベンチャー企業
- 会計事務所
これらの企業に共通していえるのは、それほど規模が大きくなく、知名度も高くないため、求人の応募が多くない=競合が少ないということです。
さらに急成長している会社は、すぐにでも経理の人員を補充したいので、未経験者であっても経理に必要なスキルがあれば採用したいと考えています。
経理未経験者が内定を取るには、やみくもに求人に応募するのではなく、採用されやすい会社を選んで応募する必要があります。
採用されやすい4つの求人に積極的に応募して、内定を取る確率を高めれば、経理未経験者であっても、転職できます!
採用されやすい4つの求人を狙うには、求人を紹介してくれる転職エージェント選びも重要です。
経理未経験者が転職エージェントを利用するときに参考にしてほしい内容は、次の解説していますので、チェックしてみてください。
※参考記事:経理未経験者が利用すべき【転職エージェント7選】現役経理マンがオススメ
※参考記事:【厳選】会計事務所の転職に強い!3つの転職エージェントを完全解説
ぜひ、採用されやすい4つの求人を選んで、転職にチャレンジしてみてください。