経理転職のコツ

経理未経験者が、ベンチャー企業への転職を検討すべき理由!【ベンチャー経理経験者が解説】

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未経験で経理に転職するとき、ベンチャー企業はどう?

ベンチャー企業の経理ってどんな感じ?

ベンチャー企業の経理へ転職しようと考えているけど、

「実際のところ、ベンチャーはどうなんだろう?」

と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

また、経理未経験の場合、「ベンチャー企業の経理へ転職することはありなのか?」そんな疑問を抱えている人もいると思います。

そこで今回は、経理未経験者に向けて、「ベンチャー企業経理への転職」を検討すべき理由を解説します。

実際に、ベンチャー企業の経理で働いていた経験もある現役経理部長が、ベンチャー企業の経理の実態を交えて、くわしく解説していきます。

経理の転職で、ベンチャー企業が気になっている方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。

☞この記事の解説者:経理部IS

・元上場企業の経理部長です

・私自身、経理の転職を6回経験しています

・実際に、ベンチャー企業経理の経験あります

 

経理未経験者が、ベンチャー企業の転職も検討すべき理由

未経験で経理へ転職するとき、どんな会社を選べばいいのかな?

未経験者が、経理に転職したいと考えたとき、どんな会社がよいか悩むことがあると思います。

そのとき、転職先の選択肢に入れて欲しいのが「ベンチャー企業の経理」です。

その理由は、

経理の人員が不足しており、未経験者であっても採用される可能性が高いから」です。

ベンチャー企業は、成長性が高く、会社の規模が大きくなっていくスピードが早いのが特徴です。

そして、

・会社規模が大きくなるにつれて、経理の仕事も増えているにもかかわらず、

・経理の人員が足りていない、

という状況が起こりやすいのがベンチャー企業です。

以下は、実際のベンチャー企業の経理の求人です。

★急成長のベンチャー企業における、経理未経験可の求人

※出典:MS-Japan求人より

このように、ベンチャー企業では、早急に経理の人員を補充するため、未経験者であっても経理に必要な最低限の知識があれば、採用したいと考えて求人を出しています。

経理未経験者が、採用される可能性が高いという点で、ベンチャー企業への転職を検討すべきです。

ベンチャー企業の経理から~将来のキャリアプラン

将来は、大企業で経理をやってみたいな

こんな将来のキャリアを考えている経理未経験者にも、最初はベンチャー企業で経理をするのもオススメです。

残念ながら経理未経験者が、いきなり大企業の経理へ転職できる可能性は低いのが実情です。

大企業で経理を募集する場合、求人の応募条件の中で「実務経験必須」としている場合が多くあります。

そして、実務経験者が優先して採用されますので、未経験者が大企業の経理に転職するのは困難です。

未経験で、いきなり大企業の経理へ転職するのは難しいです

そこでオススメなのが、まず未経験者でも採用されやすいベンチャーで経理の実務経験を積んでから、大企業への転職を目指すという方法です。

経理の実務経験があれば、転職できる範囲は広くなりますので、まずは実務経験を積むことを優先しましょう。

そして、十分に実務経験を積むことができたら、さらにキャリアアップを目指して転職をする。

そういった、将来のキャリアプランを立てることをオススメします。

将来、大企業への経理をやってみたいと考えている方は、このようなベンチャー企業で経理実務経験を積んでから転職という方法も検討してみてください。

ベンチャー企業の経理には種類がある

ひとえにベンチャー企業といっても、種類はさまざまです。

ベンチャー企業の経理へ転職を考えている方は、ベンチャー企業の種類を理解して、どれが自分に合うかを検討してみましょう。

1.上場ベンチャー

上場ベンチャーは、主に東証マザーズやジャスダックへ上場しているベンチャー企業です。

急成長して上場することはできたが、人員は100人前後でまだ会社規模はそれほど大きくなく、経理の人員が不足している場合があります。

さらなる事業拡大を目指している過程で、経理の人員を補充する目的で求人を出す場合も多くあります。

※楽天やサイバーエージェントといったメガベンチャーもベンチャー企業の1つですが、規模が大きいためここでは除きます。

2.上場を目指しているベンチャー

これから上場を目指しているベンチャー企業は、IPO準備企業ともいわれ、このような会社の経理の求人も多くあります。

上場を目指すには、上場会社と同じような経理体制を整える必要があります。

そのため経理の仕事も増加するのですが、人が足りないため早急に経理を採用しなければならない状況にあります。

ンチャーの中でも、上場準備のベンチャー企業の経理の求人は、常に多い状況にあります。

3.スタートアップ企業

スタートアップ企業とは、一般的に創業から2~3年程度の企業のことをいい、短期間で急成長を遂げるような特徴があります。

急成長により経理などの管理部門の人員が常に不足しており、すぐにでも経理を採用したいという状況にあります。


ベンチャー企業といっても、それぞれ状況によって異なります。

企業と一緒に自分も経理で成長していきたい場合は、スタートアップ企業を選択するのもあり得ます。

「レベルが高い、上場企業の経理にチャレンジしてみたい」

という場合は、上場又は上場を目指しているベンチャーを選択するのも1つです。

ベンチャー企業の経理に応募するとき、その会社がどの種類かをチェックしましょう。
そして自分に合っているか確認しましょう。

ベンチャー企業の経理の年収状況

ベンチャー企業の経理の年収ってどれくらい?

経理に転職するとき、やはり年収は気になります。

ここでは、未経験者が経理スタッフとして採用される場合を前提として、どの程度の年収になるかを確認していきます。

ベンチャー企業の経理年収状況

求人募集における年収幅平均値 424~622万円

※ベンチャーに強い転職エージェント「SYNCA」求人から、経理スタッフ採用の年収平均値幅を算出(大都市圏の求人)

ベンチャー企業であっても、経理の年収は大きく下がるようなことは見られませんでした。

地域によって年収幅は増減してきますが、参考値としてベンチャー企業の経理は「424~622万円」あたりが妥当です。

ベンチャー企業の経理のメリット

ベンチャー企業の経理で働くときのメリットってなんだろう?

ベンチャー企業の経理に転職を検討している方で、どんなメリットがあるかは気になるところです。

ここでは主なメリットを4つ解説していきます。

幅広く経理の経験ができる

ベンチャー企業の経理では、経理業務を幅広く経験できるのが大きなメリットです。

大企業であれば、経理業務が細分化され、担当者ごとにやることが決まっています。

しかし、ベンチャー企業は、会社規模がさほど大きくないため、会社で行わなければならない経理業務を2、3人で対応(場合によっては1人で対応)する必要があります。

そのため、幅広く経理業務を担当することになります。

例えば、

・大企業では支払業務のみ担当

・ベンチャー企業では、支払業務から入金業務、売上管理まで担当

といったように、大企業とベンチャー企業では、経理業務の担当範囲が異なります。

ベンチャー企業では、経理に関する複数業務を担当することになるため、幅広い経理の実務経験を身につけることができます。

上場準備という経験ができる場合がある

ベンチャー企業の中でも、上場準備(IPO準備企業)をしている企業で経理を行う場合は、上場準備という特殊な経験ができます。

この上場準備という経験は、普通に仕事をしている場合なかなか経験できません。

上場準備の経験=なかなか経験できない=価値が高い

と言えます。

この価値が高い上場準備の経験は、特に転職に生かせます。

たとえば、他の上場準備をしている企業で、経理の求人を募集しているとき、この経験があれば最優先で採用させる場合があります。

企業側としても、できれば上場準備という経験をしている人を採用したいと思っていますので、その経験がある人は採用で優先されますね。

ベンチャー企業で、一度上場準備という経験ができれば、その後の転職する場合、かなり有利になるというメリットがあります。

「価値が高い上場準備の経験」を積んでみるという選択肢もあります。

経理業務の裁量を大きくもって働ける

ベンチャー企業は大企業と違い、自分の裁量で経理業務を進めることができます。

大企業の場合は、自分の判断だけでは仕事を進められず、

・上司に承認をもらって、さらにその上の上司に承認をもらって、

といったような流れで仕事をしなければなりません。

一方ベンチャー企業の場合は、人員も少ないことから、経理業務を一任され、自分の裁量で仕事を進めることになります。

特に、自ら意思決定をして、行動できる人にとっては、ベンチャー企業での経理の仕事は非常にやりやすく感じます。

高いレベルの資格はなくても仕事はできる

ベンチャー企業での経理の業務は、大企業に比べるとシンプルであるため、一定の知識があれば対応できます。

一般的に経理で必要と言われている日商簿記2級の資格があれば、十分に対応することができますので、経理未経験者でも心配する必要はありません。

参考記事:簿記2級・未経験からの経理の転職にゼッタイ有利!【現役経理部長が解説】

ベンチャー企業の経理のデメリット

ベンチャー企業の経理で働くときのデメリットってなんだろう?

ベンチャー企業の経理への転職を考えている方は、デメリットについても理解しておきましょう。

仕事で困ったとき、教えてくれる人が少ない

ベンチャー企業では、経理の人員が不足していることが多いのが実情です。

そのため経理の仕事で困ったとき、相談できる相手が少ない、場合によっては社内にいないといったデメリットがあります。

こうした場合は、顧問税理士へ相談したり、社外のセミナーに参加するなどして、自らが動いて解決していかなければなりません。

専門的な経理業務を経験することが難しい

ベンチャー企業の経理では、大企業と比べると専門的で難しい経理業務は少ないと言えます。

業務内容としては、比較的シンプルであるため、さらに専門的で深く経理業務を経験したいと考えている人にとっては物足りない場合があります。

そのような場合には、さらなるスキルアップを目指して、中堅・大手企業への転職も検討する必要があります。

経理以外の業務も行わなければならない場合もある

特にスタートアップ企業にいえることですが、管理部門の人員が不足している場合、経理以外の業務(総務、人事など)も行わなければならない場合があります。

会社規模が小さいスタートアップ企業などは、経理業務に係る作業量はさほど多くはありません。

代わりに、総務や人事などの業務負担が多いこともあって、経理以外の業務も行わなければならない場合があります。

経理業務に専念したい人にとって、ベンチャーの中でも特にスタートアップ企業は、「経理以外の業務も担当しなければならない」というデメリットがあることに注意が必要です。

未経験からベンチャー経理への転職事例

未経験でも、ホントにベンチャー企業の経理に転職できるの?

経理未経験者にとって、実際にベンチャー企業の経理に転職できるのか?という心配があります。

そこで、未経験でもベンチャー企業の経理に転職できた事例をご紹介していきます。

転職成功事例1

・販売職からIT系不動産広告ベンチャーへ転職した事例

一度家電量販店の販売員として就職したが、日商簿記2級の資格を生かして経理をやりたいという思いで、転職を成功させた事例です。

☞未経験からIT系不動産広告ベンチャーへ転職した事例の詳細

転職成功事例2

・総務から教育関連事業のベンチャーへ転職した事例

経理に興味を持っていたものの、就職した会社では経理の仕事ができず、30代になってから経理の転職にチャレンジした事例です。

☞未経験から教育関連ベンチャーへ転職した事例の詳細

転職成功事例3

これからご紹介する事例は、実際に私がベンチャー企業に在籍していたときに、経理未経験者を正社員として採用した事例です。

実際には、派遣社員から正社員として採用しています。

派遣社員 Cさん
年  齢:30代前半
性  別:女性
経  験:経理の経験なし

     総務人事の経験あり
保有資格:日商簿記3級
派遣形式:一般派遣
派遣会社:マイナビスタッフ派遣社員

私が働いていたベンチャー企業では、100名程度の規模のIT企業でした。

経理実務担当者1名と管理職1名の計2名で、経理業務を行っていました。

担当者1名が長期休暇を取ったりすると、仕事が回らないという状況にありましたので、とりあえず派遣社員を補充して、状況を改善しようということになりました。

Cさんは、一般派遣として経理の仕事を行ってくれましたが、既に日商簿記2級の資格を持ち、またエクセルの操作も得意だったこともあり、仕事をすぐに覚えて活躍してくれました。

そして仕事ができるCさんは、辞められては困るという人材になり、そのまま正社員として働いてもらうこととなりました。

ベンチャー企業の場合でも、人手が足りない時はとりあえず派遣社員さんに来てもらう場合があります。

ベンチャー企業の経理では、派遣社員さん含めてギリギリの人員で仕事をしていることもあって、派遣社員さんも必須の人員となります。

そして、派遣社員さんが辞められては仕事が回らなくなってしまうため、そのまま正社員として採用するといった事例も多くあります。

派遣社員から、未経験で経理の正社員になれる場合もあります。

参考記事:経理未経験者が、派遣から正社員に採用された実例紹介

ベンチャー企業の経理への転職方法

ベンチャー企業の経理へ転職するには、ベンチャー企業の経理の求人を多く紹介してくれる転職エージェントへ登録する必要があります。

ここでは、ベンチャー経理に強い転職エージェントをご紹介します。

管理部門特化の老舗エージェントMS-Japan

MS-Japanは、管理部門に特化した老舗の転職エージェントです。

経理へ転職する人は、必ず登録しているのがこのMS-Japanです。

MS-Japanは、大手企業からベンチャーまで幅広い経理の求人を保有しているので、経理の転職者にとっては非常に助かる存在です。

管理部門の求人保有数は、他の大手転職エージェントに引けを取らないくらいの多さで、ベンチャー企業の求人も容易に見つかります。

また、最近では求人を出す企業側の「MS-Japan」に対する知名度が上がっています。

そして、企業側において管理部門の中途採用をするときには、必ず「MS-Japan」に頼もうという流れができています。

その結果、MS-Japanにしかない経理の求人が多くなるというのも、MS-Japanの魅力となっています。

経理への転職を目指す方は、まずは登録しておくべき転職エージェントです。

※参考記事:経理の転職エージェント【MS-Japan】評判と体験談|転職6回経理マンが全解説

まとめ

今回は、経理未経験者がベンチャー企業への転職を検討すべき理由について解説しました。

ベンチャー企業の経理は、常に人員が不足しているところが多く、未経験者であっても採用される可能性が高い傾向にあります。

経理未経験者は、まず採用される可能性がベンチャー企業に入社して、経理の実務経験を積むということも検討してみてください。

ベンチャー企業では、幅広い経理業務を経験できるというメリットもあり、経理の仕事に慣れるには最適です。

そして十分な、経理実務の経験を積むこともできます。

ベンチャー企業の経理に興味を持った方は、早速転職エージェントに登録して、転職活動を始めてみましょう。

★経理特化型の転職エージェント

☞ MS-Japan

参考記事:経理の転職エージェント【MS-Japan】評判と体験談|転職6回経理マンが全解説

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